この記事では、借金の債務整理は学生でもできるのか?を詳しく解説していきます。

大学生になると、親元を離れて一人暮らしをはじめたり、バイトをしたり、遊びに出かけたりと、一気に生活の自由度が上がってきます。

さらに便利なことには、学生ローンでキャッシングしたり、クレジットカードを持つこともできてしまいます。

クレジットカードは現金がなくても買い物をすることができ、お金を使っている感覚がないため使いすぎてしまうことが多々あります。

生活費から娯楽費、教材費、部活費など内容は様々ですが、収入以上に使いすぎてしまい、気が付いた時には払いきれなかったというケースも少なくありません。

このように、学生でありながら借金を抱えて悩んでしまった時には、債務整理を検討することも一つの案です。

学生であっても、債務整理をして返済額の減額を図ることができます。

 

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債務整理で借金を減額できるか?

さて、学生クレジットカードや学生ローンの借金がどうしても支払えない場合、債務整理で返済総額を減額することも可能です。

1.任意整理

債務整理の中にはいくつか方法がありますが、学生の借金であれば自己破産をするような莫大な金額になるとは考えられず、任意整理が第一の選択肢です。

任意整理は、弁護士か司法書士が代理人となり、債権者側との交渉の上で、利息カットをしてもらう手続きです。

減額後の借金はほぼ3年間で完済するよう計画し、実行します。

任意整理では、整理する債務を選ぶことができるため、万が一保証人がついているような債務がある場合には、それを対象から外し、ほかの債務のみを整理することができます。

学生クレジットカードや保証人なしの学生ローンであれば、任意整理の対象として問題はありません。

任意整理は、弁護士または司法書士に依頼するため費用がかかりますが、その費用も分割に対応してくれる弁護士・司法書士もあります。

2.特定調停

債務整理は、法律にのっとって手続きを進めなければなりません。そのため、通常は弁護士や司法書士に依頼します。

しかし、現実問題として弁護士や司法書士に支払う報酬も発生してくるため、経済的にその支払いが難しいという場合には、「特定調停」という方法があります。

また、何らかの理由で弁護士や司法書士に手続きを引き受けてもらえなかった場合も、自力で債務整理をするチャンスが残されています。

特定調停は、任意整理のように、債務者側と債権者側の交渉によって減額を行うものです。整理する債務の選択も可能です。

ただし特定調停の場合は、申請から交渉まで全て申請者本人が行います。

交渉に関しては、弁護士ではなく「裁判所に選定された調停委員」が仲介人として入ります。

そのため、弁護士に依頼する必要がなく、弁護士費用がかかりません。返済期間も同じく3年です。

しかし、特定調停にはいくつか注意点があります。

まず第一に、調停委員が間に入ってくれるとはいえ、債権者との交渉は自分で行うため、話し合いがうまく進まない可能性があります。

交渉になれていない素人が、自分の希望に沿った方向へ話合いをリードすることはなかなか難しいものです。

そのため、ほとんど減額がされなかったなどという結果に終わる可能性もあります。

また、手続きに必要な書類なども全て自分で用意するため、時間と手間がかかります。

平日に裁判所へ頻繁に足を運ばなければならないでしょう。

債務整理のデメリット

任意整理も特定調停も、債務整理としてのデメリットがあります。

どの債務整理の手段をとっても発生してくるデメリットが「ブラックリストにのる」ことです。

ブラックリストにのるとは、個人信用情報機関に、債務整理をしたことが登録されることです。

登録期間中は新規借入や新規クレジットカードの作成はできません。登録期間は、任意整理・特定調停の場合は約5年間です。

【参考】債務整理とブラックリストの関係を詳しく解説!

 

また、この記事では触れませんでしたが、とても返すことができないような莫大な借金がある場合には、自己破産や民事再生という方法もあります。

債務整理の依頼をする前の段階で、無料相談を受け付けている弁護士や司法書士も多いので、自分の状況に一番合っている方法はどれなのかを専門家に相談することおすすめします。

なお、当サイトでは、債務整理を扱う弁護士・司法書士を地域別にまとめていますので、そちらも参考にしてみてください。

【参考】地域別の弁護士・司法書士一覧

親に相談しよう

学生でもできる債務整理の方法を紹介しましたが、やはり債務整理をすることによる代償は大きいです。

明るい未来が待っている学生であるからこそ、できることなら債務整理をせずに、なんとか返済していく方法を見つけたいものです。

債権者側と相談して、返済期間を延ばし月々の返済額を最低まで減らしてもらうなども一考の価値ありです。

そして社会人になってから返済額を上げ、一日も早い完済を目指すという計画を提案してみましょう。

また、親に相談し頭を下げ、助けてもらうことができればそれに越したことはありません。

もちろんこれを機によく反省し、生活態度を改めていくことを約束してのことです。

まとめ

今回は、借金の債務整理は学生でもできるか?という疑問について解説してきました。

以下にまとめます。

  • ①学生の借金は、その予想される額から任意整理が妥当
  • ②特定調停は申請から交渉まで自分で行うため、弁護士費用がかからない
  • ③任意整理も特定調停も、ブラックリストにのってしまう
  • ④ブラックリストにのると5年間は新規借入、新規クレジットカード発行ができない
  • ⑤学生でも債務整理はできるが、その代償も大きい。そのため、債権者と相談して返済期間と月々の支払い額を変更する、親に相談するなど、なんとか債務整理以外の方法で返済できないか、まずは考えてほしい。

 

なお、弁護士や司法書士に債務整理を無料相談をしたい場合は下記のページをご覧ください。債務整理を扱う弁護士・司法書士5,200件以上を地域別にまとめています。

【参考】債務整理を扱う弁護士・司法書士一覧

 

また、債務整理の口コミや、評判の高い法律事務所についても紹介しています。

【参考】債務整理の口コミと評判の高い法律事務所

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