多重債務とは、複数の金融機関から借金をしている状態をいいます。つまり、2社以上から借りていれば多重債務ということになります。
多重債務が怖いのは、借金の返済をするために、別の金融機関で借金をする行為を繰り返すことで自転車操業になってしまうことです。
この状態になってしまうと債務(借金)が雪だるま式に膨れ上がってしまい、債務整理を行わなければ、生活の再建をすることが難しくなってしまいます。
多重債務が増えた原因は、長引く不況から借金に頼らざるを得ない状況が増えたこともありますが、消費者金融やクレジットカード会社などの業者が、同業者との競争に勝つために、融資枠を広げたり、審査基準を甘めにしたりということもあります。
多重債務者とは?
上述の通り、多重債務とは、複数の金融機関から借金をしている状態のことをいいますから、複数社からの借り入れという意味では2社でも多重であると言えなくもありません。
しかし、金融庁の公表資料によると5件以上の消費者金融事業者あるいはクレジットカードなどのキャッシングの利用による、借入がある人のことを多重債務者と呼んでいます。
つまり、一口に多重債務者と言っても、決まった意味がある訳では無く、言葉を使う人たちによって言葉の定義が変わってしまうという実情があります。
少し古いデータになってしまいますが、平成22年6月末時点で約107万人が多重債務者となっています。支払の延滞をしてしまっている人も多くなっています。
特に、3社以上の借り入れをしている人は、借金を返済するために借金をするという状態に陥っているケースが多いようです。
早め早めに、弁護士や司法書士に相談することで借金地獄から抜け出すようにしたいものです。
多重債務から抜け出すために
複数社からの借金をしている多重債務の状態から抜け出すには債務整理を行う必要があります。
債務整理とは簡単に言うと、たくさんある借金を整理して返済のめどを付けるということです。多重債務者の場合、ローン(債務)を一本化するなどの方法もとられることがあります。
債務整理を行う方法は様々ありますが、やはり弁護士や司法書士に手続きを依頼ことをおすすめします。
理由は様々ありますが、債務整理は自分で行ったり、法律家では無い業者に依頼するとトラブルになるケースもあります。また、費用を抑えるために自分で行うと時間がかかるだけでは無く、債務を整理した際の借金の減額が少なく、むしろ費用が高くつくことがあります。
きちんと専門家に依頼することで、安心して多重債務の借金地獄から抜け出すことが重要です。
ちなみに、弁護士や司法書士に支払う費用は後払いや分割払いが可能な場合が多いですので、手元にお金のない多重債務者でも依頼することができます。
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